鮮鉄の蒸気機関車の形式称号規程
朝鮮総督府鉄道の蒸気機関車の形式称号は、南満州鉄道やその影響下にあった満州国有鉄道および華北交通のそれと酷似したものとなっている。形式名はカタカナ3文字で構成され、続いてその後に車両番号(n号機)が記載された。形式名を表すカタカナの先頭2文字は車軸配置を表し、アメリカ式の呼称をもとにつくられている。末尾のカタカナ1文字は数字を表す記号で、基本的に登場した順番で付番されている。
例 | 意味 |
パシサ5 | パシフィック形の3(サン)番目の形式、5号機 |
この形式称号規程は変更が行われており、当初は車両番号のみ(1)、後にカタカナによる形式表記が行われ(2)、1938年に表記法の若干の変更と改番が行われた(3)。
(1)初期 | (2)~1937年 | (3)1938年~ | |
例 | 52 | プレ二272 | プレニ2 |
内容 | 車両番号のみ。 | カタカナの末尾1文字は小文字であらわす。車両番号は固有のもので、別形式の機関車とも重複しない。同一軸配置に1形式しかない場合には、末尾のカタカナ一文字は省略される。(例:サタ) | カタカナの末尾1文字は小文字とせず、車両番号は形式ごとに1から付番する。この規程改正鮮満支を通して行われた。 |
竜山工場の組立職場でクレーンに吊り上げられている235号機。後にテホシ675号機となり、1938年以降はテホシ5号機となる。
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
車軸配置を表す記号(1・2文字目)
記号 | 旧記号 | 車軸配置(日本国鉄式)※ | 車軸配置(アメリカ式) |
シグ | シク | 1At | シングルドライブ |
– | フホ | Bt | フォアカップルド・スイッチャー |
コロ | コロ | 1B1t | コロンビア |
アメ | アメ | 2B | アメリカン |
モガ | モガ | 1Ct | モーガル |
プレ | プレ | 1C1t | プレーリー |
テホ | テホ | 2C | テンホイラー |
パシ | パシ | 2C1 | パシフィック |
バル | バル | 2C2t | バルチック |
ソリ | ソリ | 1D | コンソリデーション |
ミカ | ミカ | 1D1 | ミカド |
マテ | マテ | 2D1 | マウンテン |
サタ | サタ | 1E1t | サンタ・フェ |
補助記号(3文字目)
記号 | 数字 | 由来 |
イ | 1 | イチ |
ニ | 2 | ニ |
サ | 3 | サン |
シ | 4 | シ |
コ | 5 | ゴ |
ロ | 6 | ロク |
ナ | 7 | ナナ |
ハ | 8 | ハチ |
ク | 9 | ク |
形式一覧
シングル・ドライバー(軸配置1At)
形式 | 旧形式 | 旧々形式 | 旧々々形式 | 概要 |
シグイ | シク | 21 | ジハ1 | 1923(大正12)年に登場したが動揺が激しく使用中止になった蒸機動車ジハ1形の機関車部分を改造し、機関車化したもの。改造は1924年と1927年に1両ずつ京城工場にて行われた。 |
フォアカップルド・スイッチャー(軸配置Bt)
形式 | 旧形式 | 製造初年 | 概要 |
フホ | 61 | 1924 | 汽車会社にて3両製造。軸配置の関係上動輪の横圧が強く線路を痛めやすかったため、軸配置1B1tのコロイ形に改造された。 |
コロンビア(軸配置:1B1t)
形式 | 旧形式 | 旧々形式 | 旧々々形式 | 概要 |
コロイ | コロ | フホ | 61 | フホ形は軸配置の関係上動輪の横圧が強く線路を痛めやすかったため、これに鮮鉄京城工場で先従輪を取り付ける改造を行ったもの。 |
アメリカン(軸配置2B)
形式 | 旧形式 | 旧番号 | 旧々番号 | 旧々形式 | 製造初年 | 概要 |
アメイ | アメ | 51~56 | 401~406 | 51 | 1911 | 1911(明治44)年にアルコ・スケネクタディ工場(米国)より6両が輸入された。動輪直径1829mm(72in)。 |
モーガル(軸配置1Ct)
朝鮮で最初に組み立てられた蒸気機関車となった京仁鉄道の蒸気機関車(後のモガイ形)。水タンク側面に掲げられた「S&CR.R.」の文字は、Seoul(ソウル) & Chemulpo(チェムルポ/済物浦) Railroadをあらわす。
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
モガ104号機(後のモガイ4号機)
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
形式 | 旧形式 | 旧車番 | 旧々車番 | 出自 | 製造初年 | 概要 |
モガイ | モガ | 101~104 | 1~4 | 京仁鉄道 | 1899 | 京仁鉄道開業時に導入された朝鮮で最初の蒸気機関車。1899(光武3/明治32)年にブルックス・ロコモティブ・ワークス(後のアルコ・ブルックス工場)より4両が輸入された。 |
プレーリー(軸配置1C1t)
25号機(→プレイ形→プレイ形)
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
プレサ283号機(後のプレサ3号機)
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
形式 | 車番 | 旧車番 | 旧々車番 | 出自 | 製造初年 | 概要 |
プレイ | 1?~55? | 201~255 | 9~50、60~78 | 京釜鉄道ほか | 1901 | 京仁鉄道用として輸入された朝鮮最初期の蒸気機関車のひとつであり、京釜鉄道最初の機関車でもある。同型機が京釜鉄道や臨時軍用鉄道監部向けなどとして多数製造され、1909(隆熙3/明治42)年時点で62両存在した。鮮鉄設立後はプレイ形となった。ボールドウィン製。昭和8年の時点でプレイ201~255の中に22両分の欠番があり、33両が在籍していた。 |
プレニ | 1~9 | 271~279 | 51~59 | 軍用鉄道 | 1905 | プレイの準同型機。臨時軍用鉄道監部が発注。アルコ・ブルックス工場にて9両製造。 |
プレサ | 1~14 | 281~294 | 80~93 | – | 1911 | ボルジッヒ(独国)が14両製造。鮮鉄初のドイツ製機関車。プレイ形と基本的に同一寸法。 |
プレシ | 1?~37? | 2201~2224? | プレイ | 1925 | 狭火室のプレイ形を広火室に改造し、火床面積を増大させたもの。ボイラー中心高を610mm高め、火室は縦長小判型に改造された。改造は1925(大正14)年から1930(昭和5)にかけて37両に実施された。 | |
プレコ | 1・2 | 301・302 | 朝鉄 | 1923 | 旧朝鮮鉄道の買収機。ボールドウィン(米国)製。2両。 | |
プレロ | 1・2 | 311・312 | 朝鉄 | 1924 | 旧朝鮮鉄道の買収機。コッペル(独国)製。2両。 | |
プレナ | 割愛 | 割愛 | 南朝鮮鉄道、朝鉄 | (1931) | 朝鮮でもっとも標準的なタンク機のひとつ。1924(大正13)年日立製造の朝鉄501形を祖型とし、同型・準同型機合計134両が朝鮮各地の鉄道会社で使用された。鮮鉄のプレナ形は、当初から鮮鉄向けに製造された「局プレナ」と買収された各鉄道出身の「買収プレナ」の2種類に大別される。 | |
プレハ | 1~12 | 351~362 | – | 1934 | 京仁線の高速化のため、軽量客車と合わせて開発された。動輪直径1520mm、常用最大速度100km/h。車体は客車と同じ栗色で塗装された。 |
テンホイラー(軸配置2C)
テホイ603号機(後のテホイ3号機)
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
238号機(→テホシ678号機→テホシ8号機)
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
形式 | 車番 | 旧車番 | 旧々車番 | 製造初年 | 概要 |
テホイ | 1~6 | 601~606 | 301~306 | 1906 | 1906(光武10/明治39年)に6両がボールドウィン(米国)から輸入された4シリンダー平衡複式機。燃焼室付きと無しの2種が存在する。 |
テホニ | 1~21 | 611~631 | 201~221 | 1904 | ボールドウィン(米国)より21両が輸入された。鮮鉄テンホイラー機の基本形であり、基本構造や寸法が最後まで継承された。 |
テホサ | 1~10 | 651~659 | 222~230 | 1910 | アルコ・ブルックス工場および鮮鉄京城工場にて製造。合計10両。スティーブンソン式弁装置を装備する。 |
テホシ | 1~12 | 671~682 | 231~242 | 1912 | ボールドウィンにて12両製造。燃焼室付き。ワルシャート式弁装置を装備する。 |
テホコ | 1~36 | 701~736 | 271~279 | 1914 | 米国のアルコ・スケネクタディ工場およびピッツバーグ工場、満鉄沙河口工場にて合計36両が製造された。 |
テホロ | 1~93 | 751~760 | – | 1927 | 鮮鉄初の内製機。支線区の貨客両用機として開発され、1927(昭和2)年から1941(昭和16)年にかけて93両が製造された。テホコ形の火室幅を増大させ、灰箱を深めた設計となっている。同型機が平北鉄道向けに3両製造されており、これらを含めた鮮鉄テホロ形の総数は96両である。 |
パシフィック(軸配置2C1)
1936年末ごろ、京釜線南田川橋梁を渡る、鮮鉄パシシ形牽引の下り特急11レ「あかつき」の姿。
鮮鉄パシコ形外観。ボイラー上部がスカイライン・カバーで覆われている。
日本機械学会 編『機械工学年鑑』昭和16年,日本機械学会,昭和16-19. p.326. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-02-21)
形式 | 製造初年 | 動輪 直径 [mm] | 概要 |
パシイ | 1920 | 1750 | 鮮鉄最初のパシフィック機。1920年にボールドウィン製の12両が導入され、1923(大正12)年の増備車6両は汽車会社により製造された。 |
パシニ | 1922 | 1750 | パシイ形の準同型機。アルコ・スケネクタディ工場(米国)製で6両が製造された鮮鉄最後の外国製蒸気機関車である。当初はパシイ形に含められたが、すぐにパシニ形へ式変更された。北朝鮮の旧元山駅に1両が保存されている。 |
パシサ | 1923 | 1750 | パシニ形の国産化版。1923(大正12)年から翌年にかけて6両が製造された。 |
パシシ | 1927 | 1750 | パシサ形を燃焼室付きに改良したもの。鮮鉄旅客用機関車の標準型であり、1940年までに72両が製造された。「あかつき」牽引用の4両には、ボイラー上へのスカイライン・カバー設置などの特殊装備や新機軸が採用されている。華中鉄道に同型機10両が存在する。 |
パシコ | 1939 | 1850 | 重量急行用として開発され、著名な優等列車を牽引した。鮮鉄最大の動輪をもち、動輪直径は1850mm。1939年から39両が製造された。前期に製造された車両の多くには、マテイ形や「あかつき」牽引用のパシシ形と同様に、デフレクターやスカイライン・カバーを装備していた。韓国・義王の鉄道博物館に1両が保存されている。 |
バルチック(軸配置2C2t)
バル503号機(後のバルイ3号機)
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-04-07)
形式 | 旧形式 | 車番 | 旧車番 | 製造初年 | 概要 |
バルイ | バル | 1~12 | 501~512 | 1913 | 京元線の急勾配区間(福渓~元山間)で使用するために、ボールドウィン(米国)および満鉄沙河口工場にて合計12両が製造された。燃焼室付き。同区間は1944(昭和19)年に電化され、電気機関車(デロイ・デロニ形)が投入された。 |
コンソリデーション(軸配置1D)
釜山桟橋における船車連絡の様子。大陸の連絡口である釜山港では、旅客列車が桟橋まで乗り入れ、迅速に乗り換えることができた。列車の牽引機はソリイ形とみられる。
朝鮮総督府鉄道局 編『朝鮮鉄道史』第1巻,朝鮮総督府鉄道局,昭和4. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-06-07)
形式 | 旧形式 | 車番 | 旧車番 | 旧々車番 | 製造初年 | 概要 |
ソリイ | ソリ | 1~6 | 1001~1006 | 101~106 | 1904 | 1904(光武8/明治37)年に6両がボールドウィン(米国)より輸入された。 |
ミカド(軸配置1D1)
北朝鮮の公式ウェブサイトの一つである「わが民族同士(現在は閉鎖)」に投稿されていた記録映像のキャプチャ。光復後の北朝鮮における鮮鉄ミカサ形あるいはその同型機の姿とみられる。
우리민족끼리『[소개편집물] 어머님 키워주신 경비소대장 -청진철도경비대 소대장이였던 공화국영웅 김석복-』(アーカイブ)
形式 | 製造初年 | 概要 |
ミカイ | 1918 | 鮮鉄最初のミカド形。満鉄ミカイ形(社線ミカイ)と同じボールドウィン製で製造も同時期だが、設計の異なる別物である。 |
ミカニ | 1919 | アルコ・ブルックス工場(米国)製。 |
ミカサ | 1926 | ミカニ形を改良し、ボイラーは低質炭に対応した燃焼室付きとしている。1945年までに311両が製造された鮮鉄を代表する標準型貨物機であり、三捗鉄道や西鮮中央鉄道、華中鉄道に同形機が導入されている。最後の車両は終戦後の1947(昭和22)年に竣功し、韓国に送られた。同形機も含めると鮮鉄ミカサ形の総数は371両にのぼる。長期間にわたり多数が製造された本形式は、終戦後も韓国・北朝鮮両国で長く活躍した。韓国では、義王の鉄道博物館や臨津閣などで複数の車両が保存されている。北朝鮮では1両の動態保存が確認されている。 |
ミカシ | 1939 | 満鉄ミカイ形の準同型機。北鮮拓殖鉄道向けに製造されたため、「北拓ミカ」と呼ばれる。同社が鮮鉄に合併されたことに伴って編入され、編入後も増備が行われた。最後の車両は終戦後に竣工し。編入後の製造分も含めた「北拓ミカ」の総数は28両であるが、このうち2両は納入先が振り替えられ、華北交通に送られた。 |
マウンテン(軸配置2D1)
北朝鮮の公式ウェブサイトの一つである「わが民族同士(現在は閉鎖)」に投稿されていた記録映像のキャプチャ。光復後の北朝鮮における鮮鉄マテイ形の姿とみられる。
우리민족끼리『[련속참관기] 두줄기궤도우에 빛나는 령도의 자욱 -철도성혁명사적관을 찾아서- 사랑과 믿음이 안아온 첫 철도전기화』(アーカイブ)
形式 | 製造初年 | 概要 |
マテイ | 1940 | 鮮鉄最初のマウンテンにして鮮鉄最大・最重量の蒸気機関車。整備重量は201.8トンに達する。重量級貨物列車を連続高速運転するために開発され、50両が製造された。外観や設計にパシコ形との共通点が多い。後期製造車には、ボックス動輪が使用されている。動輪直径1450mm。満鉄最大の蒸気機関車である満鉄マテイ形と混同されることがあるが、設計上の互換性は全くない。 |
マテニ | 1943 | 山岳地帯の多い朝鮮半島北部の京元線と咸鏡線の勾配区間用に33両が製造された。一部は京釜線の重量旅客列車や急行貨物列車にも使用された。動輪直径1520mm。朝鮮戦争で破壊された1両が、南北軍事境界線(DMZ)に近い韓国の臨津閣に保存されている。 |
サンタ・フェ(軸配置1E1t)
形式 | 旧形式 | 製造初年 | 概要 |
サタイ | サタ | 1934 | 恵山線の勾配区間で貨物列車を牽引するために開発され、1939(昭和14)年までに24両が製造された。当初の計画とは異なり、早々に他線区へ転用された。 |
狭軌用
満鉄安奉線用蒸気機関車の外観。後に一部が鮮鉄ナキサ形となった。
南満洲鉄道株式会社工務課 編『安奉線改築工事記念写真帖』,南満洲鉄道工務課,大正2. 国立国会図書館デジタルコレクション (参照 2024-06-05)
形式 | 出自 | 軸配置 | 概要 |
ナキイ | 図們鉄道 | Bt | バルカン・ファウンドリー(米国)製。図們鉄道からの編入機。 |
ナキニ | 全北鉄道 | Ct | 全北鉄道からの編入機。 |
ナキサ | 全北鉄道、价川軽便鉄道、朝鉄、図們鉄道 | Ct | 1904~1905年、ボールドウィン(米国)製。私鉄買収により編入された「陸軍臨時軍用鉄道監部100号形」(満鉄安奉線用軽便用蒸機)。全北鉄道、价川軽便鉄道、朝鉄慶東線、図們鉄道かから編入されたとされる。北朝鮮・平壌の鉄道省革命事績館にレプリカが保存され、价川革命事績館には1両が保存されている。 |
ナキシ | 朝鉄 | Ct | 朝鉄慶東線の買収により編入された雨宮製Cタンク。 |
ナキコ | 図們鉄道 | C2t | 図們鉄道からの編入機。H.K. ポーター(英国)製造。 |
ナキロ | 朝鉄610形 | 1C1t | 朝鉄慶東線の国有化に伴い編入された朝鉄610形。釜石製鉄200形は本形式の先輪を廃したもの。 |
ナキナ | 図們鉄道 | 1C1t | 図們鉄道からの編入機。コッペル(独国)製造。 |
ナキハ | 朝鉄81形 | 1D1t | 朝鉄81形の編入機。白茂線向けに開発され、編入後も増備が行われた。1934年から1940年にかけて日立が14両製造。朝鉄800形のタンク機版にあたる。韓国・国立ソウル科学館に1両が保存されている。 |